2児の年子をもつ新米数学者によるドタバタ育児日記

就職初年度で早くも2児の親になりました.予測不可能な人生って楽しいですね.

下の子かわいくない症候群(1)

上の子かわいくない症候群

上の子かわいくない症候群」をご存知だろうか.
初耳の方は,試しにこの言葉を検索してみて欲しい.
大量のサイトがヒットする.
それだけ複数の子どもを育てる親にとってはポピュラーな言葉なのだろう.
一般的には,二人目の出産後,上の子が近寄ってきたとき,イライラしたり煩く感じる状況が続くことを言うらしい(以下HP文より一部抜粋).

iko-yo.net

その原因の一つとして,産まれたばかりの赤ちゃんの世話に忙殺されているにも関わらず,多くの家事を上の子に邪魔され,フラストレーションが溜まっていくことにあることが挙げられる.

実際,我が家の1歳9ヶ月児ですら,椅子の上,机の上,ソファの上,ベビーベッドの上など,様々な物の上に登りたがる.
壁に落書きはするし,引き出しから出せる物や手の届く範囲の物は全て手に取り,投げ飛ばす.
出した物は片付けない(そもそも片付けるという概念を知らない)し,ご飯を投げて遊んだり,ウンチを投げようとしたりもする.
着替えさせようとしても拒否されるし,オムツも替えさせてくれない.
お風呂に入れようとしても泣いて拒否するときもあるし,寝るのを嫌がって3時間も寝ぐずったりもする.
寝たかと思えば夜泣きで叫んだりするし,その声でせっかく寝てくれた下の子も共鳴しだすことだってよくある.
ご飯を食べたくてもテーブルの上の物をどかそうとするし,見ているテレビを倒そうともする.
寝ている赤ちゃんの頭の下から枕を奪い取って投げ飛ばしたり,歩きながらオシッコしたりもする.

書き出せばキリがない.
というか,多すぎて思い出せない.
とにかく大人が嫌だと思う限りのことを全てやる.
トイレ,料理,コーヒーの時間なんて満足にとれないし,静かな時間なんて皆無.
一瞬だって気の安まる時間を与えてくれない.

一方,上の子としても,親の邪魔をしたくなる心理があるのだろう.
今まで自分だけが親の愛情を一心に受けていたのに,突然のそれを邪魔する者が現れたと思うのかもしれない.
母親と父親の両方が,見ず知らずの第三者の出現を境に,急に自分を構わなくなる.
そうした事態を何となく感じているのだと思う.
わざと危ないことをすれば構ってくれるし,注意も引ける.
それに味をしめ,エスカレートしていく.
ただでさえ毎日の生活が一杯一杯なのに,上の子が余計なことをすれば,当然親のイライラは募っていく.
場合によっては,赤ちゃん返りが更なるブーストをかけ,自分の子どもにも関わらず可愛く感じなくなるという状況に陥ってしまうのではないかと推察している.

 

下の子かわいくない症候群

さて,長々となってしまったが,表題の「下の子かわいくない症候群」である.
これを検索すると,私の感じる限りでは,上の子かわいくない症候群ほどの検索結果は表示されないように思える.
もしかしたら,あまり一般的なことではないのかもしれない.

既に述べたように,上の子はある程度理解力をもっている(と思い込んでいる)から,「邪魔しないで!」と思ってしまう親の心理がある.
だから,上の子を可愛く見えなくなる瞬間がある.

一方で,下の子が可愛いと思えなくなる親もいる.
私がそれである.
しかしながら,その理由がどこにあるのか.
下の子は上の子とは違って,まだ利口ではない.
だから,何かストレスになることをされても「仕方ないなぁ」で済ますものである.
そもそも,一人では何もできない産まれたばかりのか弱い赤ちゃんを愛おしく思うのが一般的だろう.
にも関わらず,明確に上の子よりも下の子の方が煩わしいと思ってしまう.

これから書く記事は,こうした「下の子かわいくない症候群」への処方箋を述べるものではない.
私自身が,上の子ではなく,下の子を可愛く思えなくなってしまったことについて,自戒の意を込めて記していこうと思う.

 

長くなってしまうので,続きは「下の子かわいくない症候群(2)」:

chisuke0831.hatenablog.com