2児の年子をもつ新米数学者によるドタバタ育児日記

就職初年度で早くも2児の親になりました.予測不可能な人生って楽しいですね.

鼻の中へ納豆が

娘(1歳10ヶ月)の左鼻の中に納豆が入っていきました!!

 

それはいつもと変わらない晩御飯.
「おいしっ!」と言いながら食べていたおかずの納豆.
何かの拍子で鼻と口の間にくっついた小粒のそれを,娘が自らの人差し指で左鼻の奥へと押し込んでしまった夜の6時半.

そんな奇跡あるの!?
申し訳ないとは思いつつ,鼻の違和感に困惑している娘の隣で,妻と二人で笑い転げてしまいました.
でも「いや,豆が鼻の中に入ったらスゴく痛いよな...!?」とすぐに我に返り,鼻から顔を覗いている納豆を取り出そうとするも,娘が必死の抵抗をし,指でさらに奥まで押し込んでしまいました...

「鼻 納豆 入った」で検索したのですが,鼻が納豆臭い病気(?)が出てきてしまい,あまり参考にならず.
でも娘は普段通りに笑顔で走り回っているし,何も問題ないんじゃないか?と甘い考えが過ぎる.
念のため「鼻 異物」と検索すると,色々出てくる.
レゴを入れちゃったとか,虫が入っちゃったとか...
いずれにせよ,奥に異物が落ち込んで気道をふさいだりすると危険だという情報を仕入れ,夫婦に緊張が走る.
ためしに鼻水吸い取り機で納豆を取り出そうとチャレンジするも失敗.
こよりで右鼻を刺激し,くしゃみをさせて取り出そうとするもやはり失敗.

そんなこんなで19時になったため,#8000へ電話するも,15分間繋がらず.
ようやく繋がって事情を説明すると,「丸い納豆ですか?楕円ですか?サイズは?くしゃみで出せませんか?」と聞かれる.
小粒の楕円であり,くしゃみなどは既に試みたものの効果は無かった旨を伝えると,予想通り耳鼻咽喉科の受診を勧められる.
ですよねー.

紹介されたうちの一つの病院に電話して,「娘がかくかくしかじか...」と伝えると,少し不自然な「少々お待ちください...」の返事を受ける.
そりゃ納豆入った1歳児を診てくれなんて普段言われないもんね,笑いを隠すよね.
少し待つとお医者さんに電話が代わる.
「確かに納豆が鼻に入ったはずなのに,普段と変わらず元気そうに動いています.鼻の中には納豆が見えなくなってしまいました.奥に入ってしまったのかもしれなくて心配しています.」と伝えると,「そりゃ見てみなきゃ分からんがな」と.

そうだよねー,と思いつつタクシーを配車.
娘と二人で病院に到着したのが診療時間終了間際.
娘は病院の入り口に着いた瞬間に号泣.
やはり,初めての病院でも雰囲気で分かるようで,どうしても入りたがらなかった.
「先ほどお電話した者です.」と伝えると,受付の人も「あ,納豆の奴だ」と察したのか,すぐにお医者さんのところに案内される.

お医者さんから「どっちの鼻?」と聞かれ,左と答えると「抑えて」と言われ,大人3人がかりで娘を拘束.
一人は頭,一人は足,私は腕.
禍々しい管のようなものが娘の鼻の中に突っ込まれていく.
もちろん娘も必死の形相で抵抗.
「ちゃんと動かないように抑えて!」とお医者さんに怒られながら,必死に娘を抑える.
「あれー,ほんとに左?見えないなぁ」なんて言うもんだから「そんなに奥まで入っちゃったのか...!?」と心配になったけれど,しばらくの奮闘後,「大丈夫,もう無いよ.たぶんもう食べちゃってるよ.」の一言に安堵.

診療時間はたったの5分.
何しに来たんだ,おれ.
タクシーを待ってる時間の方が長かった.
まぁ何はともあれ,大事に至らずに済んで良かったです.

異物が鼻に入った場合,親に怒られるのが嫌だから,痛みや違和感を誤魔化したりする子もいるそうです.
そもそもあまり違和感を感じない子もいるとのこと.
しかし上述したように,異物が気管支とか食道とかに入ると危険なので,ちゃんと専門家に受診した方が良いと思います.
何もなければ,それで良いに越したことはないですから.
みなさんも,納豆の逆襲にはお気をつけください.

そういえば,娘の診療中にふと目線を逸らしたら,額縁に入った学位記が壁に飾られていました.
お医者さんは学位記を飾るものなんですかね,僕も部屋に学位記を飾ろうかしら.