2児の年子をもつ新米数学者によるドタバタ育児日記

就職初年度で早くも2児の親になりました.予測不可能な人生って楽しいですね.

育児関連で読んだ本など

最近,自宅で子どもを見ながらできることは,せいぜい本を読むことだと気づき,少しでも気になるものは購入して読む(積む)ようにしています.
時間があれば,タイトルにあるように,育児関連の本を読んだまとめを,備忘録代わりに記事にしようかな?なんて思ったりしています.

さて,個人的に本を購入する際に気をつけているポイントがあります.それは,

の5点です.以下,理由を述べます.

1.できる限り薄く簡単な本を選ぶ

薄いものであれば,短時間で読み終えられる場合が多いので,情報量の多そうな分厚いものは意識的に選ばないようにしています.
また,難しいものも選ばないようにしています.
というのも,毎日決まった時間に読書ができるわけではないからです.
少ない時間で読み終えられるようなものでないと,前回までの内容が思い出せないときもあり,結構げんなりします.
それに分厚いと読む気が途中で失せちゃうこともあるし....
そのため,薄いもので,できる限り簡単な内容である本を選ぶようにしています.
何事も,欲張り過ぎないことが大切ですよね.

2.新書を選ぶ

基本的にページ数が多くなく(大体200ページ程度),かつ入門的な内容が記述されているものが数多く出版されているためです.
そのため,新書なら自動的に 1.を満たしていることが多いです.

そもそも何で本を選ぶのか,というところから述べなければなりませんね.
私は,基本的にネット上に掲載されている文章や記事は,殆ど真面目に読みません(ほぼ全て懐疑的に読んでいます).
これは職業病かもしれませんが,例えば「〇〇は〇〇である.」という文を読んだとき,これは一般的にそう言われているのか,筆者の推測を主張するために断定口調で書いているのか,それとも科学的根拠に基づいて証明された事実を述べているのか,正しい引用が付されているのか,などが大変曖昧で,気になってしまいます(これは単に私の国語力の低さが原因かもしれないのですが....).
これに対して,出版された書籍には,少なくとも,専門家の査読が入り,さらに出版社による校正が入っています.
複数の厳しい目により修正され,上記の問題が限りなく無くなり,相応の完成度をもって世に出るわけですから,本で述べられていることは,自然と説得力をもちます(だからといって,全てが事実であるとも限りませんが...).
単純に,自身で事実かどうかを全て確認してはいられないので,その信頼を出版物に寄せるという甘えをしているわけです.
兎にも角にも,何か調べたいことがある場合には,必ず出版された本を読むことにしています.

3.電子書籍は購入しない

これは単純に,本として残しておけば,子どもがいつか興味をもって読んでくれるかもしれないからです.
父親の部屋に無断で入って,得体の知れない本を手に取ってみる....
なんかロマンがありませんか?笑
もしかしたら,人生を決めるような出会いがあるかもしれません.
また,日常的に本を読んでいる姿を見てもらえば,子どもも当たり前に読書の癖がつくかなぁ,とも思っています(そう上手くはいかないんでしょうけど...).
例えば,親が iPad をいじっている姿を子どもが見たとき,仕事をしているのか,遊んでいるのか,読書をしているのかは,パッと見ただけでは分からないですよね.
もしかしたら,子どもは腹の中で「どうせ親だってゲームしてるに違いない」なんて思っているかもしれません....
それに,誰か一人が端末を利用している時点で,他の人が書籍を読めなくなってしまいます.
その点,本を持っていれば,確実に読書をしていることが分かりますし,他の本も自由に誰かが読むことができます.
ですので,私としては電子書籍はNGです(便利なんですけどねー).

4.本は文房具だと思え

これは完全に『知的生産の技術』(梅棹忠夫岩波新書,1969年)と『理科系の読書術 -- インプットからアウトプットまでの28のヒント --』(鎌田浩毅,中公新書,2018年)からの影響を受けています.

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)

 

鎌田先生はその著書の中で,「本は思考の文房具」と述べられています.
私は,今まで本を出来るだけ綺麗に保管しておきたかったので,絶対に書き込みなどはしたくありませんでした.
しかし,

本は崇高なものでも貴重品でも,美術品でも何でもない.本を崇め奉ってしまっては,価値は十分に引きだすことができない.

の文章にハッとさせられました.
確かに,一番重要な「本から情報を引きだし,自分の血肉と化す」ことを軽視していたと気づかされました.
それからは,齊藤孝先生の著書『三色ボールペンで読む日本語』(角川文庫,2014年)に従って,重要な箇所は赤,やや重要そうな箇所は青,自身の興味に関する箇所を緑でラインを引くようにしました.

三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)

三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)

 

もちろん,メモも適宜記入しますし,他の本でも肯定的に述べられている箇所や,逆に批判的な意見が指摘されている箇所も,その本のタイトルとページを適宜記入し,クロスリファレンスができるようにしています(あとで写真を上げてみようかな...).

実は学生の時,指導教員から借りた本の中に,先生のメモや線が引いてあるのを見て,「先生は何が気になったのかなぁ,何に悩んだのかなぁ,何を重要だと思ったのかなぁ...」なんて楽しんでいた記憶があります.
子どもにもそんな体験してほしいな...なんてことも思っています.
もちろん,自身が読み直した時に,ラインの引いてあるところだけ読めば大体の内容を思い出せるようにしておきたいし,妻が読んだときに,時間がなくてもライン部分を追うだけで概要が分かるようにできていたら,お互い楽ですよね.

5.読書ノートをつける

本のタイトルと著者,購入日,読了日,そして 4. でラインを引いた中でも重要なセンテンスなどを記録しています.
私は,手帳などでよく知られている EDiT の読書ノートに記入しています.

edit-marks.jp読書ノートをつけようと思ったのは,自身が研究上,原稿などを書くときに,参考にしたいと思った言葉などをストックしておこうと思ったからです.
私は,暗記が大の苦手で,いつも「たしか似たようなことがあの本のどこかに書いてあったような...」っていう憶え方をしています.
読書ノートに書き込んでおけば探す手間を省けるし,自身の読書遍歴も残せるのも楽しそうだし,一石二鳥やんけ!と思って購入しました.
また,研究者同士の何気ない会話の中でも,聞いたことのない言葉だったり,有名な人の文を引用していたりするので,おバカさんな私は「なんだか皆,すごい物知りだなぁ,なーんも知らないや」と情けない思いをしていました....
つまりは,記憶力の無さと浅学がきっかけで読書ノートをつけることを決めた訳です.

実際の使用法ですが,まずは 4. に従って,ラインを引きながら本を一冊通して読みます.
その後,数日してから,ラインだけを追って読みます.
その中で重要なセンテンスとか,心に響いた言葉,考え方などを読書ノートに書き込んでいく,という使い方です.
これで本を2度読めたことになりますし,ふとしたときに読書ノートを見返すだけで,本を読まずとも重要なことを思い出すことができます(たぶん...).
最近は読書ノートに記入する時間があんまりないのですが....

こんな感じで,育児しながらの読書を楽しんでいます.
もし,この記事を読んでくださった方がいましたら,是非オススメの書籍をコメントいただけたら幸いです.